2015年5月29日金曜日

5月29日(金)



本日の給食です
<献立>
 ミネストローネ
 鶏肉の照り焼き  キャベツカレー添え
 小車麩とふきの煮物
 イカナゴフライの甘酢からめ
 小松菜の黒ゴマ和え


 今日は今が旬のふきとイカナゴについてお話します。
 まず1つ目の食材のふきについてお話しします。ふきは数少ない日本原産の野菜であり、最も古い食材の1つです。平安時代にはすでに栽培が始まっていたそうです。ふきのとうが春に芽を出して、大きくなるには夏頃までかかるため、野生のふきの旬は夏です。しかし私たちが食べている栽培されたふきの出荷は3月から5月がピークだそうです。特有の香りと苦味・歯ざわりが特徴で、ビタミン類をはじめ、色々な栄養素がバランスよく含まれています。この時期にしか食べることが出来ないので、みなさんも挑戦してみてください。
 もう1つの食材はイカナゴです。これはどんな魚かみなさんは想像できますか?実はイカナゴは普段みなさんが佃煮で食べている小女子(こうなご)が成長したものです。瀬戸内海や北海道周辺の海で収穫されることが多く、とれる時期で旬も変わってきますが、大体3月から5月頃に出回るそうです。イカナゴはそのまま全部食べれるので、カルシウムや鉄分を多く含み、カルシウムの吸収を助けるビタミンDも豊富に含まれています。今日はフライにして甘酢でからめました。みなさん残さず食べましょう。

2015年5月28日木曜日

5月28日(木)



本日の給食です
<献立>
 大根とさつま揚げの味噌汁
 豚肉と野菜の生姜炒め
 揚げ出し豆腐  おろしあんかけ
 パンプキンサラダ
 グレープフルーツ


 今日は「豚肉と野菜の生姜炒め」の生姜についてお話します。
 みなさんは生姜を口にする機会はありますか? 料理の隠し味に使ったり、豆腐やそうめんの薬味として登場しますが、辛いというイメージしかありませんよね。しかし、この生姜に含まれている「ジンゲロール」という栄養成分には色々な効果や効能があるのです。
 例えば、味覚を刺激して交感神経を活性化させ、脂肪を盛んに燃焼させます。そのため体を温めたり、血行をよくしたり、熱を下げるといった体の調整を助けてくれる効果があります。しかもジンゲロールには、強い殺菌力があり食中毒の予防も期待できます。また胃の粘膜を鎮めて落ち着かせる成分が含まれているため、乗り物酔いなどの吐き気を抑える効能もあります。
 今日は豚肉とキャベツ・玉ねぎ・人参・ピーマンを生姜醤油で炒めました。  みなさん、残さず食べましょう。

2015年5月26日火曜日

5月26日(火)



本日の給食です
<献立>
 若竹汁
 鯖の味噌煮  大根の煮付け添え
 マカロニミートソース炒め
 ブロッコリーサラダ
 みかん缶詰


 今日は「鯖の味噌煮」のさばについてお話します。みなさんはサバやいわし、アジといった青魚は好きですか?
 青魚には良質な脂肪分が豊富に含まれています。その脂肪分には、植物油や豚、牛には含まれないEPAやDHAが含まれています。EPAは血液の凝固を抑制することにより、血液をサラサラにしてくれます。また、DHAは脳を活性化する作用があるため、「魚をたくさん食べると頭が良くなる」とも言われているのは、このおかげです。EPAやDHAには、血中コレステロール値を下げる効果もあり、動脈硬化や脳卒中という恐ろしい病気も予防してくれる、かしこい魚です。みなさんもすすんで食べるように心がけましょう。

2015年5月25日月曜日

5月25日(月)



本日の給食です
<献立>
 じゃが芋の味噌汁
 メンチカツ  ボイルキャベツ添え 各クラス中濃ソースボトル付
 ちくわと揚げナスの煮物
 レンコンの金平
 二色なます


 今日は「なます」についてお話します。
 なますとは新鮮な生の魚介類や野菜類を細かく切って、二杯酢や酢味噌などの酢で和えた料理のことを言い、「生(なま)」の材料を「酢(す)」で調味したことから名づけられたそうです。
 歴史は古く、奈良時代の『万葉集』に酢料理の「なます」を詠んだ歌があるそうです。給食では生の魚介類や野菜は使用できないため、大根と人参をゆでてから調理しています。色が紅白でめでたいことから、お祝いごとで出されることが多い料理です。またお酢には食欲を増進させてくれる作用があり、疲労物質の乳酸を分解して、疲労回復の効果を発揮します。みなさんも積極的に酢の物を食べるようにしましょう。

2015年5月22日金曜日

5月22日(金)



本日の給食です
<献立>
 クリームシチュー
 豆腐ハンバーグ  もやしとブロッコリーのソテー添え
 マロニーサラダ
 切干大根の旨煮
 パイン缶詰


 今日は「切干大根の旨煮」の切干大根についてお話します。
 切干大根は、生の大根を細かく切り、寒い時期に一昼夜(いっちゅうや)外で自然乾燥させたものです。かつて切干大根は、日本の冬の食卓になくてはならない食品でした。生の大根1本は約500~600gありますが、それを天日干し(てんぴぼし)すると、およそ1/10の50gの切干大根になります。それだけ切干大根には栄養がギュッと凝縮されています。また、骨の形成を助けるカルシウムは牛乳の約4倍と多く、「畑のいりこ」と言われるほどです。うま味成分のグルタミン酸やブドウ糖も含み、ビタミンB1・B2、鉄分、食物繊維も豊富です。
 このようにたくさんの栄養素を含むため、新鮮な野菜が出回らず栄養不良に陥りがちな寒い時期には、実にありがたい食べ物だったそうです。外食の多い現代人の私たちにとっても、事情は同じですよね。とくに便秘や体調が良くない人は積極的に食べるようにしましょう。

2015年5月21日木曜日

5月21日(木)




本日の給食です
<献立>
 もやしと油揚げの味噌汁
 鶏肉の唐揚げ  ソース焼きそば添え
 絹厚揚げと三角こんにゃくの煮物
 ごぼうサラダ
 オレンジ
 

 今日は「ごぼうサラダ」のごぼうについてお話します。
 ごぼうは、今から千年以上も前に、薬草として中国から伝わりました。それから日本では、風味と歯ざわりを楽しみながら食べられるようになりました。  
 しかし実は、根の部分を食用として栽培し利用しているのは、世界中でも日本と韓国だけだそうです。欧米では若葉をサラダとして食べるくらいなので、戦争中に日本でごぼうを食卓に出されたアメリカ人は「木の根を食べさせられるのは虐待だ」と裁判になったほどだそうです。
 しかしごぼうは、体を温め、解毒、解熱、発汗、利尿に良い野菜です。また、豊富に含まれている食物繊維には、腸の働きを刺激して、腸内の善玉菌の発育を助ける作用もあります。みなさん、すすんで食べましょう。

2015年5月20日水曜日

5月20日(水)




本日の給食です
<献立>
 打ち豆の味噌汁
 すき焼き風煮
 南瓜と肉団子の煮物
 ちくわの2色揚げ(桑の葉・カレー粉)
 ひじきサラダ


 今日は「ちくわの2色揚げ」に使われている桑の葉についてお話します。
 この桑の葉の粉は河和田地区で商品化されたものです。河和田地区は明治時代に蚕(かいこ)を養殖することが盛んだったため、山に桑の木が残っています。
 自然豊かな河和田で育った桑の葉を、枝ごと刈り取り、きれいに水洗いし、天日で十分に乾燥させます。何日か置いたら、葉を枝からはずし、手もみで細かくして、1つ1つ手作業で袋に詰めているそうです。手間はかかりますが、安心でおいしく、クッキーやロールケーキにも入った商品も開発されました。また、桑の葉茶はコレステロールや中性脂肪を減らす働きがあると、年々全国のみなさんにも広がっているそうです。
 今日は鯖江市の小学校で出ている献立と同じように、ちくわの天ぷらの衣に桑の葉の粉が入っています。味わって食べましょう。

2015年5月18日月曜日

5月18日(月)




本日の給食です
<献立>
 豚汁
 鯖の塩焼き  粉ふきいも添え
 大根とがんもの煮物
 ほうれん草とウインナーのソテー
 ブロッコリーのゴマ和え


 今日は月に1度の「アイアン献立の日」です。
 今日の給食で鉄分の多い食材はどれだと思いますか?先月お話しした青魚の代表でもある鯖、そして大豆製品のがんもどきや、ほうれん草などに含まれていますよね。しかしそれだけではありません。みなさんが普段よく食べている豚肉や牛肉といった肉類にも鉄分は豊富に含まれています。
 しかも、鉄にはヘム鉄と非ヘム鉄の2種類があります。肉や魚などの動物性食品に含まれているものをヘム鉄、野菜や果物に含まれているものを非ヘム鉄といいます。これらの違いは体内への吸収率であり、ヘム鉄は10〜30%、非ヘム鉄は5%未満と言われています。また、たんぱく質と一緒に摂ることが大切です。それは、体の中で鉄分が使われるときは必ずたんぱく質と結合して運ばれていくからです。もちろん野菜や果物に含まれるビタミンやミネラルも必要となります。このように貧血や肌荒れにならないためにも、みなさんは色々な食材を食べることが大切なので、残さず食べましょう。

2015年5月15日金曜日

5月15日(金)



本日の給食です
<献立>
 豆腐となめこの味噌汁
 手作りソースカツ  キャベツとつまみ菜のちかもん和え
 イカとじゃが芋の煮物
 こっぱなます風


 今日はふるさと献立の日です。福井の名物料理「ソースカツ」と嶺南地方の郷土料理である「こっぱなます」、そしてソースカツの添え野菜として、鯖江市産のつまみ菜にキャベツと鯖江市JAの女性部のみなさんが作った漬物を一緒に和えました。
 そこで今日は、「ソースカツ」についてお話しします。一般的に「カツ丼」といったら、揚げたカツを卵でとじたものを想像する人が多いのですが、私たち福井県民はソースにつけたカツをご飯にのせてある「ソースカツ丼」を思い出す人も多いと思います。実はこの食文化は主に福井県だけで根付いているそうです。
 ソースカツ丼の歴史は大正時代までさかのぼります。福井県出身の高畠増太郎さんという人が、ドイツで料理研究をした後に日本人が喜ぶ味になるように工夫して、東京で開かれた料理発表会で初披露したのが「ソースカツ丼」と言われています。その後に、福井県に持ち帰り「ヨーロッパ軒」というお店で始め、福井県内で広がりました。今では福井県の名物料理となって他の県からも食べに来る人もいるほどだそうです。

2015年5月14日木曜日

5月14日(木)



本日の給食です
<献立>
 具たくさんコーンスープ
 鶏肉のスパイス焼き  スパゲティーソテー
 ポテトサラダ  各クラスマヨネーズボトル付
 小松菜とえのきの煮浸し
 ナタデココフルーツ


 今日は「ポテトサラダ」のじゃがいもについてお話します。
 じゃがいもはナス科の多年草植物と言って一度タネをまいて育てると、何年も枯れずに育つ植物です。ホクホクして形の丸いものが「男爵芋(だんしゃくいも)」、細長い形をしたのが「メークイン」と呼ばれています。今日のじゃがいもはメークインを使用しています。
 主な産地は北海道で、おいしい時期は5月~7月頃です。野菜の中でも、ビタミンCとカリウムの含有量がトップクラスです。
 ビタミンCは優れた抗酸化作用を持ち、ストレス解消、老化防止、美肌効果に役に立ちます。じゃが芋をたった2個食べることで一日のビタミンCの摂取量を補ってくれるので、みなさんもすすんで食べましょう。

2015年5月13日水曜日

5月13日(水)



本日の給食です
<献立>
 にゅうめん汁
 白身魚の天ぷら(青のり) かぼちゃの天ぷら
 にゅうめん具材(そうめん・錦糸玉子・ほうれん草)
 もやしと豚肉の麻婆風炒め
 竹の子の土佐煮


 今日は春の食材の1つでもある、「竹の子」についてお話します。
 竹の子は、竹の地下茎から出てくる若い芽です。つまり竹の子供という意味もありこのような名前で呼ばれるようになりました。しかし、「たけのこ」という字にはもう1つ漢字がありますが、みなさんは書けますか? 竹冠(たけかんむり)に旬という字を書き、「筍(たけのこ)」と呼びます。筍は成長が速く、約10日間(一旬)で竹に成長するので、そこから来たと言われています。
 たけのこは水分と食物繊維を豊富に含み、食べ応えがあるのにカロリーが低いヘルシーな食材です。さらに旨み成分の1つであるアスパラギン酸が含まれており、疲労回復に効果があるといわれています。4月後半から5月にかけておいしい時期なので、みなさんも食べてみましょう。

2015年5月12日火曜日

5月12日(火)


本日の給食です
<献立>
 けんちん汁
 ハンバーグトマトソース  フライドポテト添え
 春キャベツの桜えび炒め
 丸天と人参の煮物
 大豆サラダ


 今日は今が旬の食材を2つ紹介したいと思います。
 まずは春キャベツです。キャベツは1年中スーパで並んでいますが、実は大きく分けて二種類あります。普段みなさんがよく目にする、葉がしっかり巻かれていて、ずっしり重い冬キャベツと、葉のまきがゆるく内部まで黄緑色をしたやわらかい春キャベツです。春キャベツの特徴は水分が多く甘みがあり、生で食べるとおいしいと言われています。キャベツ同様に胃腸の調子を整えるビタミンUやストレス解消に役立つビタミンCが豊富に含まれています。5月の中旬ごろまで出荷されているので、みなさんも探してみてください。
 もう1つの旬の食材は桜えびです。桜えびの旬は4月から6月ですが、鮮度が落ちるのが早いため、急速冷凍したものか、乾燥させたものが出回る事が多いそうです。皮から内臓まで丸ごと食べられるので、骨を作るカルシウムや血液をサラサラにするタウリンなどが豊富に含まれています。
 今日はキャベツと乾燥の桜えびを一緒に炒めました。みなさん残さず食べましょう。

2015年5月11日月曜日

5月11日(月)



本日の給食です
<献立>
 ポトフ風スープ
 たっぷりベーコンフライ  アスパラソテー添え
 ハートオムレツ  ケチャップかけ
 大根とひじきの炒り煮
 レンコンサラダ


 今日は「レンコンサラダ」に使われているレンコンについてお話します。
 漢字で「蓮(はす)の根(ね)」と書くように、れんこんは、蓮(はす)の地下茎の肥大した部分のことを言います。実際、レンコンを食用としているのは日本や中国などの少数の国々だけだそうです。日本では、穴があいていることから「先が見通せる」と、昔から縁起の良い食材とされ、おせち料理に欠かせない野菜です。
 レンコンにはビタミンCが豊富に含まれており、その量はみかんよりも上だそうです。ビタミンCは免疫力を高めて風邪などの感染症を予防してくれます。また、食物繊維も豊富に含まれていて、きのこと同じくらいの量を含んでいるそうです。そのため、便秘の予防・改善の効果があり、血糖値の上昇を抑えてくれたりするので、みなさん、すすんで食べましょう。

2015年5月8日金曜日

5月8日(金)



本日の給食です
<献立>
 キーマカレー
 ベーコンポテトバーグ  小松菜ソテー添え
 コールスローサラダ
 福神漬け
 フルーツ杏仁


 今日は「キーマカレー」についてお話します。
 みなさんは「キーマ」という言葉は、どんな意味があるのか知っていますか?
 元々は英語ではなく、カレー発祥の地であるインドの言葉が語源だそうです。ヒンディー語で「細かいもの」という意味があり、ひき肉や野菜を細かく切ったカレーのことを「キーマカレー」と言うようになったのです。
 ドライカレーと似ていますが、キーマカレーはとろみの付いた汁気のあるものを言うそうです。 今日のカレーは豚ひき肉、鶏ひき肉、玉葱、人参、じゃが芋、コーン、グリンピースが入っています。残さず食べましょう。

2015年5月7日木曜日

5月7日(木)



本日の給食です
<献立>
 切り麩と豆腐の味噌汁
 牛肉コロッケ  ボイルキャベツ添え  各クラス中濃ソースボトル付
 青じそとツナのスパゲティー
 がんもと結び昆布の煮物
 アスパラのかつお和え


 今日は「アスパラのかつお和え」のアスパラガスについてお話します。
 アスパラガスは1日になんと6~8センチの芽を伸ばすくらい生命力の強い野菜です。またホワイトとグリーンの2種類があり、この色の違いは、育ち方によるものだそうです。ホワイトは光が当たらないように土をかぶって育ちます。一方、グリーンアスパラガスは太陽の光をさんさんと浴びて育つため、鮮やかな緑色をしています。色が違ってもエネルギーはほぼ変わりませんが、ビタミンA、E、K、葉酸がホワイトよりもグリーンのほうに多く含まれています。
 また、アスパラガスはアミノ酸の一種であるアスパラギンを多く含むことからこの名前が付いたそうです。アスパラギンは、新陳代謝を活発にして、疲労回復や美肌を保つ働きがあるので、これからが旬のアスパラガスをすすんで食べましょう。

2015年5月1日金曜日

5月1日(金)




本日の給食です
<献立>
 沢煮椀
 手作りチキンカツ ブロッコリー添え 各クラス中濃ソースボトル付
 じゃが芋のそぼろあんかけ
 ビーフンの五目炒め
 小松菜のちりめん和え
 柏餅
 

 今日は5月5日の端午の節句には欠かせない、「柏餅」についてお話します。
 柏餅とは、あんこを挟んだ「しんこ餅」というお餅を柏の木の葉っぱで包んだお菓子のことです。この柏の葉は、新芽が出てくるまで古い葉が落ちないという特徴があり、これを「子供が産まれるまで親は死なない」=「家系が途絶えない」という縁起に結びつけて、「子孫繁栄」の意味を持つと言われています。そこで、子供の日でもある端午の節句に柏餅を食べるようになったそうです。
 今日は端午の節句には少し早いですが、柏餅を味わってみてください。