2021年1月28日木曜日

1月28日(木)

 


本日の給食です

<献立>

 白菜とさつま揚げの味噌汁

 鶏肉の南部焼き

 青じそとツナのスパゲティ

 根菜の炒り煮

 小松菜の磯部和え


今日は福井の冬に重要な保存食とも言われている「へしこ」についてお話します。へしこは、サバやニシン、フグなどを塩と糠(ぬか)に漬け込んで作られます。魚を樽に漬け込むことを福井の方言で「へし込む」と言い、これを略して「へしこ」と呼ばれるようになったそうです。発酵食品である「へしこ」は、ミネラルアミノ酸をバランスよく含む健康食品でもあります。鯖などの青魚に含まれるDHAや、糠に含まれるビタミンなども、体によい影響を与えてくれます。また、加工前の鯖に比べて「へしこ」は、アミノ酸が2.5ペプチドは5もの量になります。この大量のペプチドが血圧上昇を抑える働きをしてくれます。そのことを裏付けるように、長年へしこを食べている福井の人々は血圧の問題を抱えている人が少ないそうです。福井の郷土料理のへしこは健康長寿にも効果的だったのですね。


2021年1月27日水曜日

1月27日(水)

 


本日の給食です

<献立>

 ワンタンスープ

 八宝菜 

 厚揚げとじゃが芋の煮物

 大根とワカメのサラダ  1食用中華ドレッシング

 チキンナゲット  ケチャップ添え


 今日は福井の名物料理とも言える「ソースカツ丼」についてお話します。一般的に「カツ丼」といったら、揚げたカツを卵でとじたものを想像する人が多いのですが、私たち福井県民はソースにつけたカツをご飯にのせてある「ソースカツ丼」を思い出す人も多いと思います。実はこの食文化は主に福井県だけで根付いているそうです。ソースカツ丼の歴史は大正時代までさかのぼります。福井県出身の高畠増太郎さんという人が、ドイツで料理研究をした後に日本人が喜ぶ味になるように工夫して、東京で開かれた料理発表会で初披露したのが「ソースカツ丼」と言われています。その後に、福井県に持ち帰り「ヨーロッパ軒」というお店で始め、福井県内で広がりました。今では福井県の名物料理となって他の県からも食べに来る人もいるほどだそうです。

 

2021年1月26日火曜日

1月26日(火)

 


本日の給食です

<献立>

 コーンスープ

 もちもち肉みそフライ

 チンゲン菜とじゃが芋のソテー

 ごぼうサラダ

 ブロッコリーのしらすゴマ和え


今日も福井県の郷土料理についてお話します。みなさんは、「すこ」という料理を聞いたことはありますか?お正月におせちとして、赤い棒状で歯ごたえがシャキシャキしている酢の物を食べた人もいると思います。これは里芋の茎であるずいきを酢漬けしたものです。酢のパワーによって、ずいきそのものの鮮やかな赤色がでるそうです。昔から、「古い血を洗う」効果があると言われていて、鉄分やカルシウムを多く含みます。また、この時期にコタツに入って食べる物で、みかん以外に何を思い出しますか?冷たく冷やした「水羊かん」がありますよね。ほとんどの地域では夏に食べる事が多いのに、福井では冬に食べる習慣があります。福井の水羊かんは、丁稚羊羹(でっちようかん)とも言われます。隠し味で黒糖を使っていることが多く、添加物を一切使用していません。そのため冷蔵庫がない時代、少しでも日持ちがするように冬の時期に作られていたそうです。


2021年1月25日月曜日

1月25日(月)

 


本日の給食です

<献立>

 豚汁

 ほっけの照り焼き

 大根とひじきの炒り煮

 ツイストマカロニサラダ  1食用マヨネーズ

 ナタデココフルーツ


今日は福井の郷土料理の1つでもある「おろしそば」についてお話します。去年の大晦日に年越しそばとして、おろしそばを食べた人も多いのではないでしょうか。福井のおろしそばが「越前おろしそば」として全国に広まったのは、昭和22年以降になります。昭和22年10月、昭和天皇が福井に来られた際、2杯ものおろしそばを召し上がられました。その後、皇居に戻られた後、召し上がられたおろしそばを懐かしく思い、「越前のそばは大変おいしかった」という天皇のお言葉から広がったそうです。そばは、大根おろしと一緒に食べることで、ビタミンのバランスがとれ、相乗効果があります。解毒作用、消化促進のほかに、カロリーも少なく生活習慣病予防にも最適です。


1月22日(金)

 


本日の給食です

<献立>

 クリームシチュー

 プレーンオムレツ

 ブロッコリーサラダ

 さつま揚げの金平

 りんご


今日は福井県の郷土料理についてお話します。郷土料理とは、地方ごとにある独特な料理のことをいいます。地方の特産物や、各地域の気候や風土に適した食材や調理法があります。福井県の郷土料理の特徴は、京料理のような凝ったものより、むしろ手を加えないシンプルなものが多いそうです。それは豊かな海の幸、山の幸に恵まれていて食材そのものが美味しいからでしょうね。嶺北地方で見られる郷土料理に、「たくあんの煮もの」があります。大根を保存するために作るたくあんは、雪深い地方ならではの保存食です。年の暮れに漬けて翌年の春から秋にかけて食べます。夏頃には「古たくあん」とよばれこれを醤油と赤唐辛子で煮て作られます。各家庭によって作り方や味付けなどがバラバラですが、福井県周辺でしか、あまり見られない調理法だそうです。


2021年1月22日金曜日

1月21日(木)

 


本日の給食です

<献立>

 豆腐となめこの味噌汁

 八宝菜

 揚げギョウザ

 がんもと小松菜の煮物

 カリフラワーのかつお和え


 本日はカルシウムたっぷりの「歯ッピー献立の日」です。主に「がんもどき・小松菜・豆腐」です。みなさんは、カルシウムを効率よく摂取するには、食事だけではなく、体を動かすことが大切なことを知っていましたか?ウォーキングなどの適度な運動によって酸素が活発に体に取り入れられ、新陳代謝が高まります。そのため血液の流れる量が増え、カルシウムたんぱく質などが、より多くに運ばれるのです。また、カルシウムの吸収を助けてくれるビタミンDは日光に当たることで皮膚の下で作られます。そのため天気の良い日は積極的に外へ出ることをおススメします。骨を強くするためには、カルシウムはもちろん、魚類やきのこに多く含まれるビタミンDや大豆製品や海藻類に多く含まれるマグネシウムを積極的にとり、太陽の下で体を動かすことが大切だということを、みなさんも意識していきましょう。

 


1月20日(水)

 


本日の給食です

<献立>

 ポトフ風スープ

 鶏肉の磯部揚げ

 マカロニのミートソース炒め

 レンコンサラダ

 パイン缶詰


 今日は栄養面から見る、「トンカツなどの揚げ物に対しての誤解」についてお話します。みなさんは、次の日の試験や部活の試合に備えて、「勝つ!」ということでトンカツを夕食に食べることがありますよね。しかし、実は大切な日の前日の夜にトンカツなどの揚げ物を食べることはオススメできません。その理由は、普段は脂っこいものを食べても平気だとしても、受験や試合を目前にして、緊張や不安があるため、消化や吸収の能力が下がっています。その鈍った胃袋に消化吸収しにくい揚げ物が入ると、余計に胃腸に負担をかけてしまい、夜の眠りを妨げてしまうのです。しかし、豚肉に含まれているビタミンBは、受験生にとってエネルギーを効率よく生み出すために欠かせない大切な栄養素です。エネルギー源となる糖質である炭水化物をいっぱい取っても、ビタミンB1が足りないと糖質をうまくエネルギーに変換できません。もし前日に豚肉を食べるとしたら、身体を温めて免疫力を高めてくれる生姜をおろして炒めた「豚肉の生姜焼き」がおすすめです。


1月19日(火)

 


本日の給食です

<献立>

 麩とえのきのすまし汁

 鯖の味噌煮  大根の煮物添え

 揚げ出し豆腐 そぼろあんかけ

 こんにゃくの炒り煮

 白菜とチンゲン菜のゴマ和え


 昨日に引き続き、今日は、受験生のみなさんのために試験当日の昼食の取り方についての大切な2つのポイントをお話します。1つ目は、「腹持ちが良いものを食べよう!」そして2つ目は「良く噛んで食べるものを選ぼう!」です。そしてこの2つのポイントに合った食べ物があるので、それも最後に紹介したいと思います。午前中の試験が終わり、ほっと一息つきたいところですが、また午後からの試験に備えなければいけません。実は昼休みの食事は、午後の試験の結果を左右してしまうほど大切です。まず、そのためには腹持ちの良い「ご飯」を中心に食べましょう。パンや麺類は消化吸収が良いので、食べた後すぐに運動をするときは最適ですが、じっとイスに座って集中してエネルギーを使う時にはおすすめできません。また、よく噛む必要のあるものを食べることで、眠気が吹き飛び、脳が活発になるので、「のり巻き」がおすすめです。のり巻きにはかんぴょうや玉子、きゅうり、椎茸といった色々な食材が入っており、バランスよく食べることができます。しかもよく噛まなければ飲み込むことができません。噛むことで心もリラックスして頭も働いてくるので、みなさんも試してくださいね。

1月18日(月)

 


本日の給食です

<献立>

 さつま芋の味噌汁

 メンチカツ  ブロッコリー添え  1食用中濃ソース

 ナポリタンスパゲティ

 切干大根の旨煮

 大豆サラダ


 1月も中旬に入り、受験生にとっては大切な時期に突入しました。今日はそんな3年生のみなさんや、これからに向けて1・2年生のみなさんのために、試験当日の朝食の取り方について、大切な2つのポイントをお話します。1つ目は「糖質を中心に、脂っこい物はとらない!」2つ目は「ご飯の代わりにそばを食べよう!」です。それぞれのポイントにはちゃんとした理由があるのですよ。まず私たちの体は、寝ている間は体温が低くなっています。しかし朝起きて、朝ごはんを食べることにより体温を上げることができます。そのときに朝から菓子パンやピザ、カップラーメンなどの油脂分が多い物を食べてしまうと、体はいつまでたっても言うことを聞いてくれません。脳へのエネルギー源は唯一、ブドウ糖だけです。余分なものが含まれてないご飯を食べて、脳を働かせると、やる気や集中力が出て、良い結果を導くことができます。また、炭水化物でも大切な試験当日は、「そば」を食べることをおすすめします。そばにはイライラ感や不安な気分を静めてくれるビタミンBや記憶力を向上させてくれるルチンという栄養素がたくさん含まれています。のどごしも良く、あっさりしているので、食欲の出ない朝にはそばを食べて試験を乗り切りましょう。


2021年1月15日金曜日

1月15日(金)

 


本日の給食です

<献立>

 チキンカレー

 照り焼きハンバーグ   法連草ともやしのソテー添え

 コールスローサラダ   1食用ゴマドレッシング

 福神漬け

 みかん


今日は昨日に引き続き、おせち料理についてお話します。おせち料理といったら、先週お話した「黒豆、ごまめ、数の子」以外に、みなさんは何を食べましたか?縁起が良いということで、紅白かまぼこなますを食べた人も多いと思います。紅白かまぼこは、半円の形が初日の出を連想させ、紅はめでたさと喜び、白は神聖を表します。また、なますがおせち料理の一品である理由は、人参と大根の紅白の彩りがめでたいからだそうです。みなさんが大好きな、栗きんとんは、色が金貨の色に似ていることから、「財産が貯まるように」との願いが込められています。栗のまわりについている黄色のあんは、栗を潰したものだと思っていた人もいるかもしれませんが、実はさつま芋を蒸して潰したものなのですよ。このようにおせち料理は、正月元旦の朝に出し、年神さまを迎えて健やかな新年をお祝いし、1年の幸福を祈りながら食べる日本の伝統食です。


1月14日(木)

 


本日の給食です

<献立>

 豆腐とワカメのすまし汁

 さんまの蒲焼き

 三角絹揚げとチンゲン菜の煮浸し

 シェルマカロニサラダ  1食用マヨネーズ

 厚焼き玉子


正月の食事といったら「おせち料理」ですが、みなさんは何種類くらい食べましたか? おせちには、実はそれぞれの願いが込められています。今日は、「祝い肴(さかな)三種」と言われている3品についてお話します。1つ目は、黒豆です。黒豆は、肌を美しくする良質なたんぱく質を含みます。また、コレステロールや脂肪酸の増加を抑えるリノレン酸を含み、ビタミンBも多く含むため、疲労回復に効果的です。そんな黒豆は、1年を“まめ”に暮らせますように」と願いが込められています。2つ目は、カタクチイワシの稚魚(ちぎょ)を干して、甘辛く炊いたごまめです。イワシは田んぼの肥料に使われていた事もあり、田作りとも呼ばれ、「豊作の願い」が込められています。3つ目は、数の子です。数の子は何という魚の卵か知っていますか? 実は、にしんの卵です。たまごの数にあやかり、「子孫繁栄を願う」意味があります。数の子はたんぱく質やビタミンEなどを豊富に含む栄養満点な食材です。


1月8日(金)

 


本日の給食です

<献立> 

 打ち豆の味噌汁

 手作りソーストンカツ    キャベツサラダ添え

 じゃが芋と三角こんにゃくの煮物

 小松菜のツナソテー

 三色なます


みなさんは元旦の朝にお雑煮は食べましたか?お雑煮は、室町時代に正月の祝いの膳として武家社会で食べられており、それが江戸時代頃から庶民の間にも普及されるようになりました。「雑煮(ぞうに)」は「雑多(ざった)に色々煮る」と言う意味で使われ、現在のように地方や各家庭により様々な具になったようです。例えば、角餅か丸餅か、餅を煮るか焼くか、汁はすましか味噌かで分かれてきます。福井県は丸餅を煮て、合わせ味噌で食べる家庭が多いと思いますが、東京などの関東地方では、焼いた角餅を鶏肉や青菜と一緒にすまし汁で食べます。関西地方では1日目は丸餅を白味噌で煮たものを食べ、2日目は焼いた丸餅をすまし汁で頂くところもあるそうです。また、ちょっと変わった食べ方をするのが香川県です。白味噌仕立ての汁の中に、あんこ入りの丸餅を焼かずに入れるそうです。一体どんな味がするのでしょうね。